注意
ここから先はWindows上のMS-DOSプロンプトには当てはまらない話になります。本物のMS-DOSを持っている方や本気でMS-DOSについて学習したい方のみ以下をお読みください。
二つの重要な設定ファイル
MS-DOSには、パソコンを起動したときに、読み込まれる二つの重要なファイルがあります。「CONFIG.SYS」と「AUTOEXEC.BAT」がそれです。
実はMS-DOS初心者にとってこの二つのファイルについて理解することが一番の山場といっても過言ではありません。それほどこれら二つのファイルについて理解し、編集できるようになることは難しいことなのです。
そこでこのページではもっとも基本的な部分のみを説明させていただきます。もう少し詳しく勉強したい方は、MS-DOSの入門書を図書館かどこかで探してお読みください。
それではこれら二つの難しいファイルについて説明させていただきます。
CONFIG.SYS
このファイルはパソコンを起動したときに自動的に読み込まれる、メモリ上のドライバなどのの配置を定義するファイルです。
たとえばMS-DOSというのはアメリカ生まれのOSですから何も組み込まない状態では日本語の漢字混じり分を書くことは不可能です。
そこでCONFIG.SYSに日本語変換システムをメモリにロードするための命令を書いておいたりするわけです。
まあ、あまり難しい説明をしても始まりませんので、私のパソコンのCONFIG.SYSの一部を例にとりながら説明させていただきます。
以下は私のパソコンのCONFIG.SYSの一部です。
BUFFERS=20
FILES=30
LASTDRIVE=Z
SHELL=\COMMAND.COM /P
DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /UMB /HIGHSCAN /DPMI /E=DC00-DFFF
REM DEVICE=A:\DOS\SETVER.EXE
DOS=HIGH,UMB
DEVICEHIGH=A:\VDM\VDM100-H.520 /S9 /D=A:\VDM /VOFF
DEVICEHIGH=A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF
DEVICEHIGH=A:\ATOK8\ATOK8B.SYS
さてさて、上記のファイルの意味のわかる人は、MS-DOSのそこそこな上級者です。私もこのファイルを最初に見たときは、
「えっ、こんなの書かないとDOSが使えないのか!!」
とか思ってがっかりしたものです。
しかし、ここまでしっかりとかけなくても、そこそこ分かっていれば何とかなります。
というわけで上記のファイルについて、一行ずつ説明をさせていただきます。
内容説明
BUFFERS=20
これはMS-DOSが起動したときに割り当てるディスクバッファ用のメモリサイズを5〜30の間で指定します。
ディスクバッファというのは、ディスクから読み出したデータを記憶しておくための領域のことで、この値を大きくすればするほどディスクへのアクセスが少なくなり、動作が速くなります。
しかし、この値を大きくしすぎると、アプリケーションが利用するメモリを占有してしまいますので、動かないソフトなどが出てきます。今のパソコンはディスクアクセスも早いですから、10辺りが適当だと思います。
FILES=30
MS-DOSが扱うことのできるファイルの最大数を5〜30の間で指定します。
比較的新しいMS-DOSソフトは、同時に多くのファイルを扱いますので、これは最大の30にしておくことをお勧めいたします。
LASTDRIVE=Z
MS-DOSが割り当てることのできる最大のドライブ番号を指定します。この値も特別な事情がない限りLASTDRIVE=Zとしておくことをお勧めいたします。
SHELL=\COMMAND.COM /P
COMMAND.COMのフルパスを指定します。何らかの事情で起動ドライブにCOMMAND.COMをおくことができない場合はこの値を変更してください。なお、ここで指定した値は、環境変数「COMSPEC」にセットされます。
DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
ハイメモリの領域を使えるようにドライバを組み込んでいます。
ハイメモリというのは通常のMS-DOSが持っているメモリ(コンベンショナルメモリ)だけでは足りないので、新たに確保することのできるメモリのことを言います。このときに専用のドライバを組み込む必要があるわけです。
DEVICE=に続けて組み込みたいドライバのフルパスを記述すると、そのドライバをメモリに組み込むことができます。
しかし、なんでもかんでも組み込めるというわけではありません。詳しくはそのソフトやドライバのマニュアルを参照してください。
DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /UMB /HIGHSCAN /DPMI /E=DC00-DFFF
仮想8086用のメモリマネージャーを読み込みます。実はこれを性格に説明するのは難しいんですが、つまりはEMSメモリと呼ばれる拡張メモリ領域を確保するなどの意味があります。まあ、これは気にしないことにしましょう。
REM DEVICE=A:\DOS\SETVER.EXE
これは、MS-DOSのバージョンに関するドライバをメモリに読み込むための指定です。しかし、行の先頭に"REM"というのがついていますね、これはコメント行で、"REM"のあとに書かれた文字列はコメントとして扱われます。
DOS=HIGH,UMB
MS-DOSのシステムファイルを、ハイメモリに移します。これを行うことでメインメモリの領域を圧迫しないようにしています。
DEVICEHIGH=A:\VDM\VDM100-H.520 /S9 /D=A:\VDM /VOFF
上の行は、VDMという音声出力を行うためのデバイスドライバをハイメモリに読み込んでいます。ここで出てくる"DEVICEHIGH="は"DEVICE="がメインメモリにドライバを読み込む指定であるのに対して、"DEVICEHIGH="は以下のドライバをハイメモリに読み込みます。
DEVICEHIGH=A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF
DEVICEHIGH=A:\ATOK8\ATOK8B.SYS
上の2行は、日本語変換システムのATOK8を組み込むための指定です。
まあ、上のような漢字のものがCONFIG.SYSです。
ちなみにこれを書き間違えると、パソコンが起動しなくなってしまいますのでご注意ください。
AUTOEXEC.BAT
さてさて、今度はAUTOEXEC.BATです。このファイルは、MS-DOSが起動したときに自動的に実行されるバッチファイルです。バッチファイルについてまったく知らない人にとってはこのファイルもわけのわからないプログラムのような代物ですが、バッチファイルというのがなんだか分かってしまえばCONFIG.SYSよりはずっとましだと思います。
バッチファイルについてまったく知らない方は、MS-DOSの部屋の中の今更バッチファイル講座というところに詳しく書いてありますのでご覧ください。
それでは今回も、私のパソコンのAUTOEXEC.BATの一部を例にして説明します。
@ECHO OFF
PATH A:\;A:\DOS;A:\BAT;A:\VDM;A:\HF;A:\PROGRAM;A:\TC\BIN
SET TMP=A:\DOS
SET DOSDIR=A:\DOS
SET INCLUDE=A:\TC\INCLUDE
SET LIB=A:\TC\LIB
SET AUTOSAVE=B:\BAK\AUTOSAVE
VDSLOAD A:\VDM\VDYOM2.TBL
VDALOAD A:\VDM\EITANGO.TXT
VDXLOAD1 A:\VDM\6TENJUKU.TXT
DELGOMI >NUL
VDCTRL SW1ON
さて、これもまたまたちんぷんかんぷんかもしれませんね。
バッチファイルの知識抜きでは、このファイルの全てを語るのは難しいんですけど・・・。
内容説明
それでは一つずつ説明させていただきます。
@ECHO OFF
これはバッチファイルの中で使われるコマンドで、ここから先の実行内容の画面出力を停止するための命令です。これがナイト、いちいちコマンドの内容を画面に出力することになり、非常にわずらわしい結果になります。
PATH A:\;A:\DOS;A:\BAT;A:\VDM;A:\HF;A:\PROGRAM;A:\TC\BIN
これはMS-DOSが外部コマンドを捜すパスの指定です。たとえばコマンドラインで
DISKCOPY リターンキー
としたときに、MS-DOSは最初にカレントディレクトリのDISKCOPYというプログラムを捜します。そして見つからなかった場合、この"PATH"で指定されたディレクトリにコマンドを捜しに行くのです。
SET TMP=A:\DOS
TEMPという環境変数を設定します。この環境変数"TEMP"は、MS-DOSが作業ファイルを作成するディレクトリを登録するための変数になっています。つまりここでは、作業ファイルの作成されるディレクトリを指定しています。
SET DOSDIR=A:\DOS
環境変数"DOSDIR"を設定します。MS-DOSがインストールされているでぃれくとりの指定です。
SET INCLUDE=A:\TC\INCLUDE
SET LIB=A:\TC\LIB
SET AUTOSAVE=B:\BAK\AUTOSAVE
私の使っているソフトに利用するための環境変数を指定しています。
コンパイラのライブラリのある場所や、エディターのAUTOSAVEのファイル保存先などをここで設定しています。
VDSLOAD A:\VDM\VDYOM2.TBL
音声化ソフトが漢字を読み下すための辞書をメモリにロードする指定です。
VDALOAD A:\VDM\EITANGO.TXT
音声化ソフトが英単語を性格に読み下すための辞書をメモリにロードするための指定です。
DELGOMI >NUL
これはMS-DOS上でごみ箱を使えるようにするためのフリーソフトを常駐させるための指定です。
VDCTRL SW1ON
画面表示音声化ソフトVDMの音声出力を開始する指定です。
いかがでしたでしょうか?CONFIG.SYSもAUTOEXEC.BATも最初はちんぷんかんぷんかもしれませんが、触っているうちになんとなく分かってくると思います。
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