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TomGの過去日記


ここでは、2001年11月から2003年3月までの日記を公開しています。
2003年4月1日からの日記は、Mixiで書いています。
Mixiのプロフィールのリンクは、トップページから、Aboutのリンクを開いて、そちらからアクセスしてください。

2002年06月21日(金)
忘れっぽくて困る話

 今日は授業は午後からだったので、昨日のアップローダーの続きを作っていた。
ところが、昨日試験のことをすっかり忘れていたのに引き続いて、また大事な約束をすっかり忘れていた。アップローダーを改良したり、利用者向けの掲示板を設置していると、突然俺の手元の電話が知らない携帯の番号をしゃべり始めた。もちろん約束なんかはすっかり忘れているから、もしかすると火曜日に内の学校に来た会社からの電話だと思ってすぐに受話器を取った。ところが、電話の向こうからは先週この時間にパソコンを教えると約束した人の声が聞こえて来るではないか。その瞬間に、俺は思い出して時計をみてみると、約束の時間を10分ほど過ぎてしまっていた。もし電話してくれていなければ、すっかり忘れてそのまま午後の授業までプログラムに明け暮れていたかもしれない。
 ここのところなんだか俺は記記憶力が低下してきているような気がする。いままでは約束の時間を忘れることなんてほとんど無かったし、試験のある前の日にはちゃんと思い出して勉強していた。しかも、この日は事務室に学校の帰りに寄らなければならなかったのをすっかり忘れて、家の前で気が付いて大あわてでまた学校に行くと言うことをやってしまった。全く俺の頭も年を取った者だ。
今週だけで軽い失敗を含めると、6回もしでかしている。
 1.かなり前に俺のところで余っている製氷皿を研究室に持って行くと友達と約束していたのに、水曜日まですっかり忘れていた事件。
 2.昨日試験をすっかり忘れていて先生が入ってきてはっと気が付いて右往左往した事件。
 3.今日パソコンを教える約束になっていたのをすっかり忘れていた事件。
 4.今日帰りに西事務室に寄っていく予定だったのをすっかり忘れていた事件。
 5.明日BLPCの会議をやる予定でいて、会員にお知らせメールを送信するのを昨日まですっかり忘れていた事件。
 6.学校のWindows2000サーバーへのログインパスワードをすっかり忘れてしまった事件。
 ああ、書いてみるとこんなにもお馬鹿なことをやらかしてしまっていた。しかもこの内の5項目は、昨日から今日に書けてやらかした事件だ。

 それはさておき、授業が終わった後、俺は自分の教室の席にあるPC-9821シリーズのパソコンを、学校のWindows2000サーバーにログインさせて、共有ドライブを利用できるように設定してしまった。このいきさつは、俺たち3年生に割り当てられているパソコンだけが、未だにPC-98シリーズだからだ。1年と2年には新しいDOS/Vマシーンを割り当てられているのに、俺たちにはこの亜シーンしか使わせてくれない。一番の問題は予算の関係らしいが、もう一つの理由としては、2年は去年DOS/Vマシーンで授業を始めてしまったため、教室を移動するからと行ってPC-98ではキー配列やドライブレター、そしてソフトの関係で使いにくいこと、1年は今更PC-98シリーズで授業をやるなんて古くさくてできないということらしい。確かに分からなくもないけど、俺たちっていったい何なんだろうか。1年の時は情報基礎でMS-DOSしか教えてもらえないし、新しいマシーンとは無縁。これではどうしても腹の虫が治まらない。マシーンだけではない。マシーンが古いことで、Windows2000サーバーに設定されている、個人ごとの共有ドライブとも無縁なのだ。
どうも98で共有ドライブを利用することはできるらしいが、DOS/Vとの設定の共有を行うと、ドライブレターの違いの関係で、予想もできないエラーが発生する可能性があるので設定していないのだ。しかし、どうせ俺たちはおニューのマシーンとは無縁で、98にしか縁がないのだから、98の設定をサーバー側に行ってしまっても問題なさそうな気がする。
そこで、無理矢理やってしまうことにしたのだ。
 まず、Windows98で複数のユーザーごとにデスクトップとかスタートメニュー、マイドキュメントやインターネットキャッシュを使う設定を行う。

 まず、スクリーンリーダーをレジストリから起動する設定をしておく。PC-Talkerの場合には、スタート→プログラム→マイアプリケーション→初期化ツールを起動し、PC-Talkerの高速起動を設定する。設定後、念のために再起動しておく。
 次にコントロールパネルのネットワークを開く。
 出てきたら今度は、優先的にログオンするネットワークコンポーネントのところで、「マイクロソフトネットワーククライアント」を選択する。
OKボタンを押すと再起動を求めてくるので、素直に行う。なお、このときWindowsのCDを求められることがある。
 起動したら今度は、コントロールパネルのユーザーを選択して設定する。
ユーザー設定の画面が開いたら、次へボタンを押してから、Windows2000サーバーで割り当てられたユーザーネームとパスワードを入れて次に進む。
その後に、ユーザーごとに異なるデスクトップやスタートメニューを使用するといったような名前のラジオボタンを選択して、次へボタンを押す。
 それからユーザーごとに別にしたい者にチェックを入れた後、これらの設定を新規に作成するのか、いま使っている設定をコピーして作成するのかを選択するラジオボタンがあるので、適宜選択して次に進む。
そうすると再起動を求められるので、再起動する。
 さて、まだまだ面倒な設定は続く。
 お次はコントロールパネルのネットワークを開き、マイクロソフトネットワーククライアントを選択してプロパティボタンを押す。
 プロパティが出てきたら、「WindowsNTのドメインにログオンする」にチェックを入れて、次に出てくるエディットボックスに、管理者からドメインを教えてもらって入力し、OKボタンを押す。すると再起動を求めてくるので、素直に従う。
 これで次回からユーザー名とパスワードを入れてログインすると、共有ドライブなどが使えるようになるはずである。もし、これらが使えない場合には、ネットワークコンピュータを開き、サーバー名が表示されているはずなので、そこにエンターキーで入って、自分の共有ディレクトリにカーソルを併せて、Shift+f10キーで出てくるメニューから「ネットワークドライブの割り当て」を選んで設定する。

 あああ、道のりは長かった。でも、これからは自分だけのスペースもこの作業でネットワーク上に持つことができたので、教室が変わってもどんどんホームページの更新作業とか、メールの受信を気兼ねなく行うことができる。

 さて、上に書いたとおり忘れ物を取りに行った後家に帰る途中、セブンによったら例のお姉さんがいた。やっぱりあの子は絶対かわいい。




2002年06月22日(土)
思うところあり

 今日は朝からものすごい雨と雷で、かなり早く目が覚めてしまった。
しかしなあ、最近何か絶対におかしい。異常気象だ。
俺が小さい頃は朝からこんな雷が鳴っていることなんてほとんどなかった。
というか、こんな雨の中ふと気がついたんだけど、雨じゃなくて雪と雷って言う組み合わせもあるんだろうか。たぶんあると思うけど、そんなのは経験したことがない。できるものならそんな光景に出くわしてみたいと思ったりもする。
 そういえば、内のばあちゃんは雷が来ると、ものすごく怖がって家中を歩き回ったり、
線香をあげたりする。それに、内の母方のひいばあちゃんも雷が来ると布団にくるまってじっとしていたと言うから、昔の人は相当雷が怖いのだろう。
実は俺の生まれた栃木県は、雷がものすごく多いところだから、俺なんかは雷が来ても「ああ、また雷。無線のアンテナはずさないと」ぐらいにしか考えられない。だって恐ろしがってふるえていたって、落ちてくる雷様ばっかりは止められない。しかし、俺の通う大学は、全国から人が集まってくるので、雷の比較的多い筑波では、夕立の始まるこの時期になると、新入生の女の子の悲鳴が寮のあちこちから聞こえてくる。やっぱりなれないと雷は怖いのだろう。
ところで、さっき何下に俺がタイプした「雷様(らいさま)」と、雷に「様」なんてつけるほど昔の人は雷をおそれていたのかもしれない。「地震、雷、火事、親父」という世の中の怖いものの話がある。雷はなんとこの内の2番目に属している。そのぐらいおそれられていたのだ。
 この中で気になるのが「親父」だ。確かに昔の親父はかなり恐ろしかったらしいけど、最近の親父はどうだろう。電車の中で子供が騒いでいても何も言わない、レストランのいすに子供が土足であがっても何も言わない、そして他の人から怒られると「ほら、怒られたでしょう」なんて行っている。この言葉「ほら、怒られたでしょう」の「ほら」というのは、日本語の中で予想していたことが起きたと言うことを表している言葉になるから、そういった親たちは自分の子供のしていることが周囲に迷惑になっていると言うことぐらいは分かっているはずだ。それなのに他人に自分の子供を怒られるまで自らしかりつけようとはしない。俺にはこれが理解できない。
俺が育ったところは、一応住所は町となっているが、実際のところは昔の農村という感じの場所で、もちろん実家は専業農家だった。だから昔の習慣はしっかり残っており、何か道ばたで悪いことをしていて、それが両親に見つかろうものなら、びんたもしくはげんこつにプラスして、飯抜きは覚悟しなければならなかった。だから、そういうところで育った子供は、肌で悪いことは悪い、いいことはいいとしっかり両親から教えられた。それに、何か悪いことをしているところを他の大人に見つかろうものなら、都会ではみて見ぬふりだろうが、田舎では見つけた子供を知っている大人であれば親ではなくてもしっかり怒られた。場合によってはげんこつの一発ぐらいお見舞いされることだってあるかもしれなかった。しかし、親は隣のおじさんに自分の子供が怒られたと知っても、その子のしでかしたことが怒られるに値すると判断すれば、起こった大人に対して文句を言ったりはせず、
「この前はうじのこどもがせわんなりました」
と言っていたぐらい、子供を地域社会みんなで育てているような風潮があった。
このことは学校にしても同じで、先生に子供が怒られても、その理由が正当なものであれば、今の親のように教育委員会に苦情を言うこともなかった。むしろ、学校で先生に怒られたことが両親にしれようものなら、また家に帰ってきてもこってりと絞られる場合だってあったぐらいだ。そして、理由もないのに子供をむやみやたらにしかりつけたり、いじめたりするようなどうしようもない教師は今に比べればかなり少なかったと思う。
 俺はそんな中で育ってよかったと今になって思う。そして、心から怒られることを知らない今の都会の子供達がかわいそうに思うこともある。

 さて、かなりよけいな話を書いてしまったが、雨が降っていてうるさくて寝ていられないので、とりあえずよい子は早起きして、暇つぶしに読書をして過ごしていると、ぴよまるが電話してきて、CGIが500エラーを出していて動かないと訴えてきた。実はこの話は昨日からの続きだったので、ちょっと送ってきたソースをのぞいてみると、かなりいい加減に初期設定が行われていた。ログファイルのディレクトリを指定するところに、httpで始まるURLが書いてあったり、;の前で開業してあったり、これでは動いたら奇跡と言っていい。これを俺が直してしまうのはかなり簡単で早いが、それではあいつのスキルが上がらないので、間違っているところを指摘するだけにして、その後は自分で考えるように言った。しかし、それからの2時間以上、20分おきにぴよまるからの電話は鳴り津続けるのだった。ああ、全くもう少し自分で解決するという努力ができないものだろうか。確かに物事は人に聞いてしまえばかなり早い。そして、その方がずっと短時間で悩みは解決するし楽だ。しかし、そんなことばっかりやっているようでは一歩も前に進めない。インターネットという情報の宝庫が目の前にある。そして探している情報はインターネットのWebページを作成するために必要な情報なのだから、自分で調べれば何とかなるはずだ。少なくともあいつにはWebを調べて解決できるだけの知識と技術はあるはずなのだ。その証拠に、ミスを俺が指摘すると、いとも簡単にその意味を理解できるのだから、調べるのを怠けているとしか思えないんだけどなあ・・・。
 ちなみに今回の件は、結局俺がよる直させられる羽目になった。
ほんの少し違っているだけなのに、もう少しがんばればよかったのになあ。




2002年06月23日(日)
暇の始まり

 今日はものすごく暇だった。
 実はこれからが俺にとって人生最大のそして最後の暇な時間の、いや自由に使える時間の始まりなのかもしれない。
 来年就職してどこかの会社に入っても、日本の会社では2ヶ月間の休みなんて取れないだろう。
自室的な夏休みにはいるのは7月一日からであるが、情報処理学科3年の経営コースというのは、ほとんどの強化がレポートになる。しかもそんなに難しいレポートではないので、ちょっと遊び疲れて一服した後にでも片づけられる。
2年の時のこの時期はかなりひどい有様だった。
レポートを7個ぐらい抱えて四苦八苦していたような気がする。
ちなみに今回はレポート3個、試験が3教科だけなので、かなりハッピーな気分だ。
試験も教科書持ち込み可能なので、前の日に教科書をちょっと眺めていけば、それなりの点数はとることができる。
 そんなわけで自室的に時間を自由に使えるようになるのは昨日からだ。
でも、今の内は何とかやることを見いだせても、このまま行くと最後の夏休みが全く意味のない空白の暇な時間で終わってしまうことになる。実際一昨年の夏休みにはオーストラリアに出かけたが、去年の夏休みは彼女と同棲生活をしたことと、BLPCで二日間のイベントをやったことぐらいしか意味のあることはやっていない。なお、「彼女との同棲生活にどんな意味があるんですか?」といったそれこそ意味のない質問にはお答えしかねます。

 さて、そんなわけで今日も悲しいかなこれといって決まったやることはなかったので、この夏休みを機械にWindowsの制覇をやろうと思って、今までほとんど使っていなかった、WindowsXPをこれからは中心に使おうと心に決めたりした。
それと、セカンドマシーンのOSを、WindowsMEとWindows2000に入れ替えて、合計4つのOSが動作する環境を構築しようとしている。
それには、俺と同じように暇をもてあましている友達の協力が必要になるので、これに関しては明日Winona君あたりに声をかけて手伝ってもらおうと思っている。




2002年06月24日(月)
バッチファイル講座開始

 今日は月曜日なので授業は全くない。
でも、なんだかここのところ俺は規則正しい生活になってきているので、かなり朝早くに目を覚ましていた。
 9時頃になって、師匠から電話があって、某メーカーのJの付くスクリーンリーダーの辞書を作成中、なんだかどこを書き換えても一部の記号の読み方が変更できないという話を聞いた。どうもその企業は自社で開発した音声エンジンの一部に記号読み上げ辞書もバイナリで組み込んでしまっているのではないかと考えた。しかし、後になって師匠からこれに関しては予想もしない場所に別の形の設定ファイルが潜んでいたと連絡が来た。
 それから飯を食いに学校に行くと、食堂でPata先生という、一般教育の先生にあった。なんだかその先生は内の学科に恨みがあるらしく、内の学生を見つけると、いやみったらしいことを言っているといやがられている。しかし、俺も内の学科には恨みがあるので、この先生の言っていることは理解できるし、よく聞いていると確かに本当のことだったりする。そんなわけで俺はその先生とはたまに話をすることがある。
 それから友達と一緒に研究室でくつろいでから、家に着く直前に携帯電話が鳴った。
小動物君からの電話だったんだけど、なんだか暇だから遊びに恋とか行っている。全くもう少し早めに言ってくれれば学校にいたのに・・・。
 夕方になってそろそろ飯にしようかと思っていると、Nがレポートが分からないとか言って泣きついてきた。そこで、教えてやるぞと言うことになって、今から家に来るというので、飯を買ってきてもらった。
 それが終わると今度は、最近内の会に入会を希望している女の子から電話が来たので、入会前の研修スケジュールなどを話していたんだけど、そこでまたちょっと許し難い話を聞いてしまった。
 その子は全盲でも普通の高校に通っている頭のいい子なんだけど、どうもその学校には自治体からの障害補償補助によりデスクトップパソコンとスクリーンリーダー、そして音声ワープロなどがその子のために準備されているらしい。しかし、パソコンはあっても7月になろうという今になっても、インストールすらできておらず、宝の持ち腐れになっているという。ああ、これだからしょうがないんだよな。スクリーンリーダーだって一般のソフトと同じでインストールは難しくないんだけど、どうも特殊なものだと思われるのだろうか・・・。こうなったらBLPCからインストラクターを派遣して、インストールに言ってやりたい気分である。
 それと今日は、久しぶりにMS-DOSの部屋を更新した。無料で自動点訳を行う話と、昔から書くと言って結局今まで書いていなかったバッチファイル講座をやっと始めた。
でも、何せ適当なTomG君がやるバッチファイル講座、亀ペースに決まっているからいつになったら終わるか分からない。
ちなみにMS-DOS開き直り講座の方は、去年の3月に始めてから今日までだから、1年以上もかかっている。




2002年06月25日(火)
聴診器

 今日は試験中で授業がなかったのをいいことに、またバッチファイル口座の後進作業をやった。
 その後飯を食って家に戻ってくると、ずいぶん前に図書館に貸し出し依頼を出していたカセットテープが届いていたので、パピコアイスのすり下ろしリンゴ味をしゃぶりながらテープを聴くことにした。今回の本もマイブームの医者の話である。
朗読テープなんて聴くのはかなり久しぶりだ。去年の9月頃にかなり長い朗読テープを借りて聞いてから久しく聞いていなかった。でも、はっきり言ってしまうと俺は朗読テープよりも点字データの方がよかったりする場合が多い。「場合が多い」というのは、朗読者の技量の話だ。
 こんなことをはっきり書くと怒られてしまうような気がするが、へたくそな朗読を聞くというのは非常にストレスがたまることが多い。実際俺はちょっとよろしくない朗読テープを発見すると、その本は読みたいので、スピードを上げて聞くようにしている。スピードを上げるとその人独特のイントネーションとか、感情を入れて読んでしまっているというようなことは聞こえにくくなるし、何よりも短時間で本を読むことができるからだ。
でも、逆に言ってしまうと、上手な朗読テープの場合には点訳データの100倍は好きである。上手な朗読と言うのは聞いていて何ともいい気分になるし、点訳データを読み上げる無機質な機械の音声などよりも、人間が読んでいるので文章の意味や作者の意図が伝わってくる。だから基本的に俺は朗読テープは好きなのだ。
 その後なんだかパソコンから変な音がするので、耳を句つけてよく聞いてみたんだけど、どこからその音がしているのか皆目見当が付かない。パソコンのケース内部で音が反響してしまっているらしい。
そこで俺は思いついた。医者の使う聴診器をどこからか仕入れてきて、それで聞いてみるというのはどうだろうか?どうせあんな単純なものだから、そんなに高いわけではないだろう。と言うことで、決まったら今度はどこから仕入れてくるかと言うことで、「聴診器 販売」とかで検索したら、世の中結構あるもので、「聴診器屋」とか、「夢ショップ」なんてものがあった。もちろん最初に出てきたのは名前そのまんまの「聴診器屋」だったので、そこに行って調べてみると、
「リットマンの聴診器を販売します。リットマンの聴診器は世界的に(以下略)。」
なんて書いてあったので、どうせ買うなら良いものが欲しいと思って、医者でもないのに特徴のところを読んでうなりながら価格を見てみると、予想を遙かに上回るとんでもない価格。俺が引かれてかごに入れようとした聴診器のお値段、49800円也!こんなお高いものは遊び気分では買えないので、ちょっと安いものを見てみても、この「リットマン」とか言うブランドはお高い。ナース用のものでも29800円也。
ということで、こういうプロ用具はあきらめることにして、もう一つの「夢ショップ」とか言うところ(http://yume-shop.com/banana.shop/CHOSIN99.htm)に行くと、
「家族の健康管理に、ペットの健康管理に、機械のチェックに、聴診器はいかがですか?山の中にそびえる大木の吸い上げる水音も聞くことができます。プレゼントとしても大変喜ばれています。」
と言う文句が書いてあった。これなら凡人向けの安いものもあると思って見てみると、さすがこちらは一般庶民向け、再安価核のもので1980円也。聴診器の週音部分が二つあるタイプのもので再安価格2980円だった。これならパソコンの診断にはもってこいだ。と言うことで、一本購入することにした。






2002年06月26日(水)
内定

 今日は午前中は同じ学科の人にパソコンを教えて欲しいと言われたので、先週の火曜日に続いて10時半からメールの使い方とかそんな感じのことを教えていた。
しかし、弱視の人というのはどうしてまたない視力を無理矢理使おうとするのだろうか?音声を使った方が早いといくら説得しても、弱視の人というのは無理矢理画面を見ようとする。そんなことをしているとまじめな話でマウスポインタの追いかけすぎで視力が弱ってしまうと前々から言っているのに、いくら言ってもやめようとしないのだ。特に迷子になったときなど、音声で位置を知ることができるように方法を教えているにもかかわらず、あえて見えにくい画面を一生懸命追いかけようと努力してしまっている。いくら言ってもその人が言うことを聞かないので、今回ばかりは俺も頭に来て、ディスプレーの電源を思いっきり切っておいた。ああ、何とかしてくれ!!
 それから午後は2科目ほど試験があったので、教室で始まるのを待っていると、その教科担当で就職主任でもある獣先生が、
「TomG君、先週学校に来た会社から連絡機照る?」とか聞いてきたので、「特に今のところ何も来ていません」と答えると、試験前だというのに
「会社の方で悩んでいて視覚障害者はだめだと決めつけてしまっているかもしれないんだよな」とか、「ちょっと連絡が遅いなあ、もしかしてだめだったのかな?」なんて人を不安に陥れるようなことしか言わない。
ただじゃなくても今週はその件でどきどきしてしょうがないのに、全く無神経きわまりないどうしようもない教員である。
 試験が終わって俺の担当の先生のところに獣先生と相談に行くと、
「ふつう日本の企業は2週間ぐらいはかかると思いますよ。獣先生ももう少し待ってみたらどうですか?」とか言っていたので、今回のところはこちらからアクションを起こすのはやめて、ゼミに行こうとすると、Winona君が歯医者に行くのでゼミを休むというようなことを言っていた。二人のゼミなので一人ではしょうがないと言うことになって、彼の担当のめがね先生と俺の担当の先生とでコーヒーを飲んでくつろいでいると、獣先生がなんだかいきなり紙を持って飛び込んできた。
それを読み上げる声を聞いて俺は驚いた。なんと先週学校に来て頂いた会社から内定が来たのだ。本気で入りたいと思っていた会社だったので、もううれしくなって暴れてしまった。そして、すぐに会社側にお礼の電話を入れたのだった。
 内定の通知は俺と先生にメールで届いていたので、先生が俺より早く知ってしまった訳だ。最近は内定通知まで電話ではなくてメールで来る。内定通知書はワードの添付ファイルで送られてきた。もしかすると俺が紙に書いた文字は読めないといったので、気を遣ってくださってこのような形でお送り頂いたのかと思うとうれしい。
 もちろん家に帰ってからは、友達とかお世話になったボランティアさん、そして両親に連絡した。
そしてその夜は、お祝いに買ってきたケーキを食べて、幸せな気分に浸っていたのだった。もちろん一般の人の中でちゃんと仕事がしていけるかどうかと言った不安はある。しかし、不安だと思っていたって何も始まらない。一生懸命やること、それしかないのだ。会社の人に「TomGを採用してよかった」と思ってもらえるように。そして、視覚障害者を採用してよかったと感じてくれるように。




2002年06月27日(木)
誓約書と紙飛行機先生

 今日は昨日の余韻に浸っているので、まだ幸せな気分だ。
それはさておき、昨日の夜からやたらと俺の携帯電話に変な電話がかかってくる。受話器を取るとFAXのようなぴーぴーぴーと言う音が聞こえるだけで、呼びかけても相手からは何の反応も返ってこない。
でも、このまま続くとうるさくてしょうがないので、ともかく形態の電源を切って夕べは寝ることにしたのだが、今日の昼間に留守電を確認していると、ものすごい数の電話がその番号からかかってきていたことが分かった。そのせいで留守電の保持件数を超え、他の人が録音不可能になってしまっていたりした。これではしょうがないので、発信元の番号を添えてドコモに確認してみると、どうしようもないとか言われてしまった。ああ、これだからNTTは使えないのである。
 午前中に学校に行って、入社誓約書を準備して先生の部屋でくつろいでいると、手持ちぶさたでその辺のゴミの中から紙を引っ張り出して紙飛行機を作ってしまった。すると以外や以外、先生はそれをめざとく見つけると
「TomG君、その種の紙飛行機は飛ばないんですよ。紙飛行機というのは・・・」
とか言いながら、その辺の紙を見繕って、ごそごそと紙飛行機を作り始めた。そして得意そうに
「よく飛ぶ紙飛行機って言うのは、こんな風に作るんですよ」と言って俺の手に紙飛行機を握らせてくれながら
「ここをこうしてああして、バランスが悪いときはどうしたこうした」などと紙飛行機について熱っぽく語り始めた。どうもこの先生、大学時代暇になると屋上に上がって紙飛行機を飛ばして遊んでいたらしい。もちろん小学校時代も紙飛行機だけでなく、竹籤と紙で作る、ゴムでプロペラを回して飛ばす模型飛行機にはまっていたらしい。
しかし普段難しい顔をして静かな声で講義をしている子の助教授が、こんな一面を持っていたとは・・・。正直言って意外だった。

 それから今度は友達と二人で小動物君の部屋にパソコンを直しに行くと、ついでにWinona君の部屋によることにした。すると、入った瞬間に部屋の中が大変なことになっていることに気が付いた。足の踏み場もないほど本が散乱しており、部屋の入り口前には障害物がたくさんあって、白杖を使ってそれらをよけながら入らないと、転んでいたい目に遭ってしまうこと間違いなしと言う感じだった。そこで小動物君と二人がかりで掃除をしようとすると、
「毎週掃除してるんだからよけいなことをするな!」とか言っていたんだけど、これが毎週掃除をしている部屋にはとうてい思えないんだけどなあ・・・・。

 それから夜になって今度は新井君がメッセンジャーで呼んできた。どうも何か話があるらしく、電話をしたいんだけど、俺の家に電話がかからないと苦情が来たのだ。原因は新井君の住んでいるところの電話が集合電話と呼ばれるたぐいのやつで、186をつけての番号通知ができないからだった。でも、解除するのが面倒なのでほおって置いたら、いきなり俺が彼から借りているサーバーのIパスワードを変更するという極悪非道なことをしでかしてくれた。これが使えないと困るので、一応こっちから連絡して直してもらったが、全くこの男はしょうがないやつである。




2002年06月28日(金)
ATOKの単語登録と削除

 今日は午前中、残っていた最後のレポートを片づけて学校に行って飯を区的他。
その後友達を誘って遊ぼうと思っていたんだけど、いいかもが見つからなかったので、ふてくされて帰ってきた。
 その後メールを書いている途中、ある人の名前が漢字変換で出てこないことがわかったので、何とかこれを解決しようと思ってATOK15と対決していたんだけど、どうも音声との相性が悪いらしく、全く話にならなかった。そこで、しょうがないので何とかショートカットキーでできないかと思い、久しぶりにATOKのヘルプをみていると、できそうな気がしてきてやってみた。
するとできたのはいいんだけど、どうもその名前を入力するとなんとヘルプの内容が出てきてしまうという尿な現象に見舞われてしまった。
原因を考えてみると、ATOKの単語登録コマンドというのは、そのときにクリップボードに何かテキストが入っていると、その内容を単語として認識して、読みだけを入力すれば登録できるようになっている。俺はATOKのヘルプを読むのに、一度クリップボードにコピーしてから、スクリーンリーダーのクリップボードレビュー機能で内容を読み上げていた。それが原因で、ヘルプの内容が変な読みとして登録されてしまった訳である。
これではしょうがないので削除の方法を考えたんだけど、スクリーンリーダーとATOKの相性がすこぶる悪いのでまたヘルプと格闘する羽目になってしまっていた。でも、何とかするとできることがわかった。以下メモ代わりに書いておく。

 単語の登録
 1.登録したい単語をクリップボードにコピーしておく。
 2.日本語変換モードでCtrl+F10キーを押してメニューを出す。
 3.メニューを音声では読まないので、単語登録を選択するためにショートカットキー「W」を押す。
 4.読みを入力してエンターキーを押して確定する。
 5.品詞を選んでOKボタンを押す。

 単語の削除
 1.間違って登録されてしまった単語の読みを入力してその間違ったものを表示させる。
 2.Ctrl+Deleteキーを押す。
 3.本当に消すかどうかの確認がでるのでエンターキーを押して「はい」ボタンを確定する。

 こんな感じである。
せっかくここまでわかったので、BLPCのホームページのFAQにも乗せておいた。そのついでになんだかジャンルの分け方が「パソコン操作に関する質問」というのではちょっと漠然としていたので、「メールソフトと電子メールについて」と「音声でのホームページの読み上げと読み上げソフトについて」を追加してみた。何せHPR3.02とMMメールに関する質問が多いので、こんなジャンルができてしまったりする。
 それから今度は先生のところにちょっと用事があったことを思い出して学校にはんこを持っていった。
 帰ってきて郵便受けをのぞいてみると、一昨々日に注文しておいた聴診器が届いていたので、早速開封して試してみると、人間の体というのは思っていたよりもいろいろな音がしているんだと感心してしまった。特に腹が減っているときの下腹部の音と、腹がいっぱいの時の音は全く違うのがおもしろくて、くだらないと思いつつも結構はまりこんでしまったのだった。




2002年06月29日(土)
カツ丼対新井の勝負

 今日は朝からずっと暇だったので、いつものように読書をして過ごしていると、なんだか新井君がいきなり遊びに来ると言い出した。まあ、暇なのでいいかと思って待っていると、おもしろいホームページを発見した。またマイブームの医者の話で、外科の先生の作っているホームページで、新人ナースへの一言とか、外科医のトレーニングとか、外科医物語とか、自分の妻と父を施術やった話とか、結構おもしろかった。ちなみにここには医学の歴史の索引なんかもあるので、暇なときにみてみるとかなりおもしろいです。

http://www.netwave.or.jp/~wbox/index.htm

皆さんもよかったらのぞいてみてください。
 そんなことをしているうちに新井君がやってきた。そして腹が減ったので飯を食おうという話になって、ここの近くの食堂まで行った。そこで俺はこんなことを彼に言ってしまったのだ。もちろんこの後大変なことになるなんて予想しているはずもなかった
「新井君、ここのカツ丼を大盛りで食ったらすごい人だよ。やってみるか?もし食ったら○○ちゃんに電話して声を聞かせてやるよ」
すると新井君はすぐに近くの店員を呼んで、カツ丼の大盛りを注文してしまった。おれもつられてカツ丼の普通盛りを注文していた。
 さて、カツ丼が届いたときから新井君は終始無言でそれを食い続けていた。そして俺と同じぐらいの時間でそれを平らげてしまったのだった。そして、食堂を出たとたん、近くの速攻の前で彼は立ち止まり、思いっきり下呂をはき出したのだった。
ああ、本当にこいつは馬鹿である。もちろんこの勝負は俺の価値だったんだけど、
「おなか遺体、おなか遺体」と泣きじゃくる馬鹿者をみていると、かわいそうになって電話して声を聞かせてあげることにした。しかし、神は彼を見放した。そのとき聞こえてきたのは○○ちゃんの声ではなくて、
「発信音の後にメッセージを録音してください」だった。
 ちなみに彼は夜中カツ丼のせいで苦しみ続け、おなかが痛い、おなかが痛いとほざいていたことをここに書き加えておく。




2002年06月30日(日)
映画の音響が借り

 今日は昨日から新井君が遊びに来ていたので、朝からいきなりセブンに言って焼きそばを買ってきて食ってしまった。するとそのときの店員がものすごくやる気のない人で、一緒に買ったバナナワッフルをいきなり暖めた焼きそばと同じ袋二入れてくれた。全くこんなことをすると運が悪ければワッフルの生クリームが溶けてしまうじゃないか!!最近は店員の教育がなっていないなあ・・・。でも、ここのセブンはいつもお世話になっているので、あまり文句は言えないんだけど・・・。
 飯を食い終わった後、夏休みにBLPCでやるイベントの詳しい資料を作成して、その後なんだかまた眠くなって、一眠りしてしまった。
それから今度は彼のやっているレンタルサーバーのお試し期間を設定するというので、その説明文を書くのにつきあわされる羽目になった。
 4時頃になって今日は東京で6時からボランティアさんの集まりがあるというので、新井君が東京に帰るのと一緒に出かけていった。しかし、この男3000円ちょっとしか持たずに俺の家まで遊びに来たらしく、財布の中身が18円になってしまったとか馬鹿なことをほざいている。ああ、これだから最近の若い者はしょうがないんだよな・・・。
(おまえも若者じゃないかというつっこみはお受けできませんのであしからずご了承ください)。
そんなわけでバス代から何から立て替えておくしかなかった。
 ちなみに今回は出かける時間が少し遅くなってしまったので、到着も遅れてしまったが、俺たちよりも遅れてきた人がいたのでいいかなあと思ったりした。
 今回のボランティアさんの集まりは、ボランティアのネットワークをうちの主任が作るというので、そのネットワークの支援をBLPCが受けるために俺がうちの会の概要とか、今までやってきたことなどを説明しにいったのだ。
そんなわけで説明が終わった後はボランティアさんどうしの話になるので、俺たちはそこで帰ってきた。

 9時半頃に家に帰ってくると、なんだかこの前卒業研究を手伝ってほしいと話があった人から、今度は広島県で映画を撮るので音響を手伝ってほしいとメールが来ていた。そこで電話をしていろいろ聞いてみると、どうもその映画は視覚障害に関するもので、学生融資が集まって作るらしい。俺もラジオドラマなんかで音響の係をやったことはあるので、かなりこの手のことは好きだったんだけど、映画に関しては初めてなのでともかく脚本とキャストを送ってもらうことにして、その火は電話を切った。




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