デフォルトで入っているWebフィルタの説明


 ここではProxomitronにデフォルトで付属しているフィルタの内、私がもっとも役に立ちそうだと感じたいくつかのものを紹介させて頂きます。

早速紹介


 それでは早速フィルタの説明を始めましょう。
Banner Blaster
これは広告と判断される画像リンクをテキストリンクに置き換えるフィルタです。代替えテキストの指定がある場合には、その文字列で適すとリンクを生成します。代替えテキストがない場合には「ADD」を付加します。広告の画像を読み込まなくなりますから、かなり早くなります。なお、ここでの広告の判断には、ブロックリストと呼ばれる、広告業者のURLを記述したテキストファイルを用いています。
Banner Blaster (full text)
上のものと同じですが、使用する代替えテキストの長さに制限がないもののようです。ヘルプによると、これらを療法同時には使用しないでくださいと書いてあります。
Banner Replacer
これは前の「Banner Blaster」と同じく広告を消すフィルタですが、こちらの方はリンクを生成せずに、広告と思われる画像リンクを自分の指定した画像に置き換えて、その代替えテキストとして「ADD」の文字列を付加します。
Area Map Ad Blaster
これはイメージマップで作られている広告を削除するために使います。もう一つ同じようなものがありますが、これらはセットで用います。最初のものだけONにすると、マップの中に含まれる最初のリンクだけがテキストに変換されるという現象が起きます。これでもいいと思う人はいいかも知れませんが、音声ユーザーはマップは邪魔ですので、テキストにしてしまいましょう。
Kill JavaScript Banners
これはJavaScriptを用いた広告を消すためのフィルタです。広告と思われるJavaScriptを発見すると、いきなりそれを「<script language="ShonenScript">」とかいう無効な文字列に置き換え、ブラウザがそのスクリプトを実行することを防ぎます。
Kill specific Java applets
これは、特定のJavaアプレットを削除するために利用します。Javaアプレットなんてろくな使われ方をしません。まあ「このページのどうしたこうしたは安全ではありません」とかIEに怒られるぐらいの効果しかありませんので、さっさと消えて頂くことをおすすめ致します。
Flash animation killer
これは名前の通りで、フラッシュアニメーションを消すためのもので、フラッシュアニメーションを発見すると、クリックすると見られるリンクの形に変換されます。フラッシュも見栄えをよくする効果にしか使われませんので、こちらも消えて頂いた方がいいでしょう。
Counter Killer
これは画像カウンタを消し去るフィルタです。あの、これは有効にしないでくださいね。管理人はカウンタの数字が上がっていくことを励みにしているんです。これはOFFにしておいてください。
Kill off-site Images
これは閲覧しているページの置いてあるサーバー以外から画像を読み込ませる指定を削除します。ほとんどのバナー広告は、広告業者のサーバー(そのページの置いてあるサーバーではないところ)から画像を読み込んできますので、これをONにすればかなりの広告画像は消えてくれます。しかし、これはほかのサイトに置いてある画像をすべて消し去るため、余計なものまで消える可能性がありますから、音声で使われている以外の方は用心してください。
Kill all Images on selected pages
これは指定したサイトから画像を読み込まないようにするフィルタです。サイトの指定にはブロックリストと呼ばれるテキストファイルを用います。ちなみにここでは「NoImages」というブロックリストに載っているサイトからの画像をすべて消去します。
Webpage Background Killer
ページの背景画像を消去します。よく言われるところの「壁紙いらねぇ」と思うときに使用するといいでしょう。これはテーブルの背景画像は残します。
Kill All Backgrounds (even tables
上のものと同じものですが、これは名前の通りテーブルの背景画像も容赦なく削除します。
Sounds to link
ホームページのバックに音楽が流れるようなテキストを発見すると、それをリンクに変換してクリックしないと音楽が聞こえないようにするフィルタです。音楽がうるさくて音声ソフトの音が聞こえなくて見られなかったページも、こいつをONにすれば見られると思われます。
Sound Silence
こいつはうえのやつのもっと強力なものです。リンクにするのではなく根こそぎ消し去りますので、あまり頂けないと言うのが私の感想です。「なんだか音楽聞こえないんだよなぁ」とか言う人は、こいつが悪さをしている可能性がありますのでご確認ください。
Embedded MIDI Silencer
これも自動的にミディが再生されるのを防ぐもののようですが、こちらはツールバーに再生するボタンなんかを表示するような気がします。(詳しく分かりませんが、音関係なので乗せ説きます)
Freeze font's face
フォントの種類の指定を削除するフィルタです。弱視の方、自分の嫌いなフォントや見にくいフォントが強制的に指定されているページ、ありませんか?そういうときはこれですべてデフォルトになるような気がします。
Onload unloader
これはJavaScriptやポップアップWindowが自動的に実行されるのを防ぐものです。よくしばらくそのページを見ていると、なんだか訳の分からない広告がオープンしてくることがありますが、これでこの邪魔者とはおさらばです。
OnUnload unloader
これは広告を閉じようとすると、すぐに違う広告が開いてしまうどうしようもない仕掛けを削るフィルタです。
Kill pop-up windows
これはすべてのポップアップWindowを無効にしてくれるものです。これだけを単独で使うと、本当にすべてのポップアップが出なくなります。重要なものも消す可能性がありますので、これだけをONにしないで、下のものと一緒に使ってくださいとヘルプに書いてあります。
Restore pop-ups after a page loads
これはちと私にもよく分かりませんです。ヘルプによると、上のものと一緒に使うと(というか一緒に使わないと働きません)、ページの読み込み完了後にポップアップのリンクをクリックした場合に、ポップアップWindowを有効にするものらしいです。
Force pop-ups to have browser controls
これはすべてのポップアップWindowに「戻る」とか「進む」ボタンを付けるフィルタです。どうもこれも例の上のやつと一緒に使うものらしいので、分かりませんが乗せておきます。
Link De-Obfuscator
これはリンクの上にマウスを持っていったときに、ステータスバーにそのリンク先のURLが表示されない現象を回避するフィルタです。全く余計なことをやらかしているページもあるもんです。音声ソフトでもステータスバーは読めますので、これは使った方がいいでしょう。
Anti-Auto-Refresher
ページが自動的に再読込されてしまう現象を防ぎます。大体こういう自動リロードが働いているページは、広告を一定時間ごとに更新しているのがほとんどですし、むしろ音声ソフトでは自動リロードされるとページが読めないですので、こいつもONにしておきましょう。しかし、よくホームページを引っ越しましたとか出てくるメッセージで、これを使っていることもありますので、リロード時間が5秒以内のものであれば消さないように作ってありますね。しかもこのフィルタ、交信したい人は必要に応じて自分で読み込めるように、自動リロードをリンクに変換してくれます。いやはやよくできています。
Kill add-on JavaScript
これはホームページの最後の部分にくっついているJavaScriptを削除するためのものです。ほとんどの広告業者は、ページの最初の方とか最後の方に広告を入れることが多いですから、これを消してしまうわけです。
Suppress all JavaScript errors
時々出てくる「Internet Explorer Script Error」とかいうじゃまくさいWindowを出ないようにします。これが出るといちいち「はい」とか「いいえ」を押さなければいけませんので、これも使った方がいいですね。というか、これ、IEではインターネットオプションの詳細設定のところで同じようなのがあるような気がしますが、気にしないことにしましょう。
Kill alert/confirm boxes
よく、「本当にこれでいいですか」とか出てくるページがあります。しかもページとしてではなくて、メッセージボックスが出てくるやつです。これはこいつを出ないようにするためのものです。私はこれはおすすめしません。使うとたまに危険なことがあります。
Stop JavaScript Timers
これは時間を計っているようなJavaScriptを止めるものです。定期的に広告が更新されるのに、この手法を用いている場合もありますので、これも使った方がいいでしょう。
Stop JavaScript Redirects
これはJavaScriptによって、強制的にほかのページに飛ばされるのを防ぐためのものです。JavaScriptのこのコマンドも、直リンク帽子に役立つのですが、あまりにも無用な広告に使う人が多いので、こんなのが着いているのでしょうね。これは内のサイトでは見なかったことにしてください。
Disable JavaScript
すべてのJavaScriptを無効にしてしまいます。ブラウザの設定でもこれはできますが、大きな違いは、このフィルタでは「特定のサイトに関してのみこの処理が行える」点です。
Frame Jumper-Outer
これはよくある話で、フレームを使用したページから、ほかのページへのリンクをクリックしたとき、なんだかそのページの中にリンク先のページが取り込まれてしまって、非常にうっと惜しいというかむかつきます。具体的には、別のページなのにリンク先が3フレーム目に入っていたりするやつです。これを使えばそんな変なことにはならなくなります。
iFrame/iLayer to link
これはとても便利です。内部フレームと呼ばれるフレームもどきをすべてリンクに変換します。子の内部フレーム(別名iFrame)は、日本の広告タグのもっとも多いパターンです。
Frame Exploder
こいつはフレーム大嫌いな人にはかなり使えます。フレームのあるページを、フレーム無しに変換します。具体的には、それぞれのフレームを別のWindowで表示します。フレームが多いページでは、大量にWindowが出てくる可能性があります。
DeFramer
これもフレーム嫌いな人にはいいですね。フレーム未対応のブラウザのふりをさせるフィルタです。ノンフレームバージョンがあればそっちを表示してくれるようになります。
Convert Frames to Links
ホームページリーダー2.5のような漢字で、それぞれのフレームの一覧をリンクの形で作成します。ノンフレーム版がないときにはこいつで無理矢理変換することができます。

 ここまでよく使いそうなものや、使って欲しくないものを紹介してみましたがいかがでしょうか。これらデフォルトで入っているWebフィルタだけでも、ほとんどの広告は消えてくれます。しかし、薬には必ず副作用があるように、これらのフィルタの中にはちょっと副作用の出る可能性のあるものが含まれていることも頭に置いておいてください。
そして、「なんだかおかしいな」と思ったら、Proxomitronをバイパスモードにしてみてください。


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